ねえ ナナ

ナナは今でも自分の故郷が
どこにもないと思ってる?

あの窓辺の食卓も椅子も

あの頃のまま
あの場所にあるよ



あの頃 あたしが もう少し大人で

ナナの弱さに気づいてあげていたら

今とは違う未来があったの?



あの頃あたしは もう二度と
恋なんかしたくないと思ってた

だけど どんなに傷ついても苦しくても

もう一度夢を見ようって
誰かを心底愛してみたいって

あの夜 ナナの幸せを祈りながら
そんな風に思ったんだよ



ねえ ナナ

あの時 思わず涙が出たのは

その夢のような出来事が
ナナの用意してくれた
ごほうびだって
すぐに分かったから

ありがとうを100万回
言われるより愛を感じた

それがとても うれしかったの



あの頃の あたしには
ナナを取り巻く世界の全てが
みんな眩しく輝いて見えた

誰でも よかったわけじゃないの
同じ光の中にいたかったの



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