
どこでもよかったんだ
海が見える所なら

死に場所を探して
こんな所まで来たのに
どうしてあたしは今も
こうしているんだろう

ねえ ハチ
潮風に抱かれていると
波の音が甘く誘う
だけどあんたに救われたこの命を
捨てるなんてできないじゃない

ねえ ハチ
いつ終わりが来ても悔いのない毎日を
あんたは歩いてる?

ねえ ハチ
あたしは本当は一人では
不安で泣いてばかりの
小さな子供みたいだったから
あんたに会えてよかった
そう言ってあげればよかった

ねえ ハチ
朝が来る度 遠ざかって行くあの頃を
あたしは今夜も抱き寄せて眠るの
夜の波に攫われないように

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