ねえ ナナ

希望を捨てなければ明日は来る

それはナナから学んだ事だったの

だけどあの日の雨だけは
今も止まずに頬を濡らすよ

どしゃぶりだったあの日の雨



ねえ ナナ

あたしがブラストの活躍を
心の底から喜べかなったのは

ナナが知らない人みたいに
なりそうで怖かったから

その分 なおさらタクミに執着した

あたしは いつも その繰り返しで
全然進歩がなかったよ

たとえ愛されなくてもいいから愛したい

誰かを心の底から
ただ真っ直ぐに

一番シンプルな事なのに
どうしてそれがこんなに難しいの?



ねえ ナナ

ナナの最後の言葉が
今も希望と絶望の間を行き来する

独り言みたいに 小声で呟いたよね

「海が見たい」



ねえ ナナ

人の感情は たやすく揺れ動いて
目に映るものはみんなまやかしで
そこには確かなものは何ひとつない

だけど月は欠けているように見えても
本当は常に形を変えずにそこに在るって事

忘れないでね



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